2003/07/01 [火]
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■週末から麦人がしつこい咳に悩まされている。一度出だすと、1分も2分も咳き込んでいる。症状は咳だけで、熱もなく元気なのだが、咳き込む勢いで胃の内容物を吐いてしまうこともある。医者に診せて薬も飲ませているんだが、なかなか抜けてくれない。 今朝もしんどそうで、学校を休みたそうな素振りを見せていた。俺も阿久沢も仕事があるから、学校を休むとなると夕方まで麦人は一人で留守番しなければならない。「苦しかったら休んでもいいけど、夕方まで一人でいるんだよ」と言うと、「……学校へ行く」とぼそっと呟いて靴を履き始めた。すまんなぁ。共働きであることに罪悪感を持つことは普段はないのだが、こういう時は少々胸が痛む。熱があるのなら休ませる必要もあろうが、咳だけだしなぁ。 帰宅したらいつも以上に元気で、走って出迎えに出てきた。「大丈夫だったか?」「だいじょーぶ!」。登校させて正解だったな。 ■ 麦人社というのが昔あった。 麦人という声優さんもいる。 文人社というのもある。 ■麦人が加藤晴彦という芸能人にファンレターを書いた。新聞社で映画欄を担当している阿久沢が取材で会うというので、それにかこつけて手紙を渡せというのである。彼の熱い思いが伝わる文面なので、記録として残しておく。 はるひこくんへ ぼくのファンなのはズバリはるひこくんです。 やきゅうでゆうとはるひこくんがかんとくで、みのさんがバッターで、あといしづかくんがきゃっちゃーでアシスタントさんがピッチャーで。(どうぶつきそうてんがいのはなし) トレジャープラネットがんばって! あとどうぶつきそうてんがいまいしゅうみてるよ。 ぜったいみにいくからね。えいが。 はるひこくんこのまえシルバークリスタルもらったよね。 ぼくのおかあさんがえいがたんとうだからトレジャープラネットとちゅうまでみれたよ。 テレビにいっぱいでてるねー。 はるひこくんってゆうめい人? じゃあね。 と田むぎとより 兄です ■フォームメールへのお返事。 19 Jun 2003 21:35:06 +0900 さま →「パパ」または「おとうさん」ですね。割と普通ですよ。予備校で教え始めた頃、「先生」と呼ばれるのがすごく恥ずかしかったのですが、「パパ」「おとうさん」はこっちからそう呼ぶように仕込んだせいか、あまり抵抗ありませんでした。 20 Jun 2003 13:00:45 +0900 さま →お友達によろしく〜。卒業だけはするように、と。 25 Jun 2003 01:32:01 +0900 →焼けぼっくいに火がつくとたまらんでしょう。へっへっへっ☆ 25 Jun 2003 16:15:24 +090 →しまった忘れてた。 26 Jun 2003 03:05:18 +0900 →まだまだ。そんなん屁です。人生一生無駄遣いでもバチはあたりません。でもまあ卒業はしておいたほうが何かと便利ですよ。 30 Jun 2003 19:31:22 +0900 →タトゥー、ちょっとえっちなザ・ピーナッツと理解しました。
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2003/07/02 [水]
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■京都・磔々にてソウル・フラワー・ユニオン10周年ライブ。今日は内海洋子も参加した。やっぱりこの人の声があるとぜんぜんいい。
■一曲目、『サヴァイヴァーズ・バンケット』が来るかな〜、と思ったらほんとに来たので異様に感動する。今日は俺と中川はシンクロしていると思った。そんなんイヤだけど。 いつも通り『杓子定規』のメロディーだけ弾いて『戦火のかなた』へ。分かってるんだけど毎回期待してしまうのだ。昔、ジャイアント馬場が相手をロープに振るたびに、ひょっとしたら今日こそ32文ロケット砲を出すんじゃないか、と拳を握りしめたみたいに。
■奥野がイントロを弾く。げ、ボ・ガンボス『あこがれの地へ』やん!ひょっとして中川があの歌を歌うのか、と思ったら『荒れ地にて』を歌い始めた。『あこがれの地へ』へのアンサーソングだ。磔々はどんとがバイトをしていて、ローザ時代もボ・ガンボス時代も何度となく歌った場所だ。もう絶対にどんとが来ていると思った。ピンク色の服を着て、磔々の天井近くをどんとが舞っていると思った。
■内海洋子が来ているので、滅多にやらない古い曲もお蔵出しだ。『レプン・カムイ』『蜩』『鉛の国、陽炎の歌』なんかも。曲名は知らないけどメスカリン・ドライブの曲までやった。 『レプン・カムイ』は森達也が『A2』のエンドロールで使おうとして結局使わなかったというエピソードがあったらしい。初めて知った。ナマで聴いたのは初めて。この一曲だけでも今日は来てよかったと思った。イントロだけ聴いても鳥肌が立ちまくった。そこへ持ってきて「命あるうちに話しかけてよと/大地の記憶が谺する/いつか殺された重い魂が/変わらず目の前で震えてる」だ。身体ががくんがくんするほど響く。
■伊丹英子が来ていないのでがっかり。なんだよ、伊丹英子がいないソウル・フラワー・ユニオンなんてソウル・フラワー・ユニオンじゃねえよ……と内心思っているうちに、『海行かば山行かば踊るかばね』。 今日は(も)後ろでマターリ聴いているつもりだったんだけど、やはりステージ前へ突進し、前から2列目の酸欠ゾーンを確保。ロックは宗教だ。宗教に苦行はつきものだ。ロックの神様を体感するためには、熱かろうが酸欠になろうが、前の女の子の頭がアゴに入ろうが横の男の肘が脇腹に突き刺そうが、歓喜をもって踊らなければならない。 イントロと共に激しく揺れていると、うわああああ!伊丹さん出てきたよ!降霊師の降臨だ!やられた!もうここで酸欠になって踏みつぶされて死んでもいいとマジで思った。息が苦しいんだけど、笑えて笑えて止まらない。あーっはっはっはっは!俺は生きててよかったぜ!
■まだ耳がキンキンしてます。ロックの神様がまだ耳の中にいる。
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2003/07/04 [金]
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■昨日は軽い疲労のピークだったかもしれない。天気も悪かったし。あと10日で前期も終わりなのだが、終わりが見えてきたけど実際に終わるまではまだもう少し、という状態が疲労を加速させている気もする。そんなところへ、納品した原稿にミスがあったことが分かって一部やり直し。うひょう。そんなわけで昨日は子供と一緒に早く寝込んでしまった。
■麦人の咳が抜けない。夜中に何度か目を覚ましているようだ。朝、寝起きが悪いのもそのせいかもしれない。俺がぜんそく発作に備えてストックしている貼り付け式の気管拡張剤を胸に貼ってみたが、あまり効果がない様子。
■各予備校から、1学期の授業アンケート結果が送られてきた。これは予備校講師の生殺与奪を決める重要資料なのだが、俺の場合は毎年そう悪くなくもなく、ざっとみて数値に大きな変動がなければファイルしておしまいである。 関西文理学院は、数字だけではなくて生徒さんが自由記述してくれたコメントをそのまま書き写して送ってくれるので有り難い。お叱りの言葉を一部抜粋して、今後の改善の糧にしたい。
【授業に対する要望点】 「早口で聞き取りにくい」 「もっとゆっくり」 「早口過ぎてわからない」 →その通りです。スミマセン。ゆっくり話すように努力はします。滑舌はそう悪くない方だと思うので、聞き取れないことはないと思うのですが。
「資料(註:史料のことだ思われる)をできるだけ見たい」 「史料を増やしてほしい」 →入試に必要な分は全て授業中に見ています。今以上は時間の関係で無理です。
「気分で怒ったりするのはやめて欲しい」 「寝ている生徒を起こすとき、机を蹴って怒らないでほしい」 →僕の怒りは全て演技なので、こういうコメントが出ることは僕の勝利です。でも、怒る時って気分以外の何で怒るのだろう。机を蹴るのは今後は差し控えます。
「復習テストみたいなのがあれば…」 →無理です。最後まで終わらなくてもよいなら話は別ですが。
「文学史をやってほしい」 →国語の先生に頼んで下さい。
「もう少し字を大きくしてほしい」 →前方の席へどうぞ。
「プリントがほしい」 →何の?プリントならなんでもいいの?プリントもらっただけで安心されると困るから、必要最小限しかさしあげません。
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2003/07/05 [土]
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■文人が保育園に到着して靴を脱いで室内に入ると、2つ下のNちゃんが駆け寄ってくる。「ふーちゃーん」と甘えた声で叫び、荷物を自分の引き出しにしまおうとしている文人に正面から抱きついて、満面の笑みで見上げている(Nちゃんの頭は文人の胸のあたりにある。彼はでかいのだ)。文人は手を止めて、抱きしめられるままになっている。無表情を装い、真正面を向いたまま、Nちゃんが腕の力を緩めるまで、身じろぎもせずじいっと立っている。口をきっとむすんで、家では一番年下で甘えまくっている表情はかすかにも見えない。きっと彼はこれからも、自分からは積極的に出ることなく、女の子の方から「好き好き」される人生を送るのだろうなあと思った。
■麦人も、文人の迎えに同行する時、年下の女の子に囲まれてちやほやされていることがあるが、彼は嬉しいのが顔に出てしまい、ニヤニヤしてしまらないことこの上ない。挙げ句の果てには、床に倒されて、両手両足を数人の女の子に抱えられて引きずり回されて大喜びしている。「やめろー。はなせー」と叫びながら、すごく嬉しそうだ。こっちはもてたいのにもてなさそう。スカートめくりもしているようだし。
■ユニクロで折りたたみ傘を買おうとしたら、「アンブレラ 1本580円 2本1000円」とある。アンブレラたぁ何だ!傘と書け傘と。買ったけど。折りたたみアンブレラ。
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2003/07/06 [日]
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■麦・文が通うスイミングスクールのロビーに、季節ものの笹とたくさんの短冊が飾られていた。子供たちの願いが、エアコンからの風にそよいでいた。他人の願いを読むのは好きなので、つらつら見ていた。「ともだちがたくさんできますように ○×」「すいえいがじょうずになりますように △□」「○○ようちえんのせんせいになりたい 凸凹」といった中に
「せ き ゆ が ほ し い ジ ョ ー ジ ・ ブ ッ シ ュ」
というのがあった。俺は震撼した。
■昨日の日記に書いたNちゃん、文人より年下だと思っていたのだが、実際は同い年だった。阿久沢から指摘された。文人の巨大ぶりがますます突出して感じられる。
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2003/07/07 [月]
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■昼前まで寝て、昼食を終えてジムへ。昨日夜食でうどんを食っちゃったので、その分をしっかり燃やさなければならない。筋トレしたあとは一日、身体が熱い。体脂肪が燃えてるぜ!というかんじでうれしいのだけど、その分眠たい。子供がまつわりつくとウザい。 ■ジムから帰宅すると、麦人の同級生が遊びに来ていた。ほんのちょっとだけ風船バレーボールに付き合う。文人がちょろちょろみんなの間を走り回っているが、やっぱり味噌っかすにされている。身体は麦人の友だちより大きいのだけれど。 麦人はほんとうに友だちと遊ぶのが好きだ。「ゲームやるか?」「遊戯王カードやるか?」と、いろいろ相手を楽しませようと気を遣っている。俺には全くない美点だ。このまま大事にしてほしい。 ■麦人の咳はおさまりつつあるが、今度は文人と俺に移行しつつある。やっぱり風邪だったようだ。 ■先週のソウル・フラワー・ユニオンで演った『ひぐらし』、CDで歌詞カードを見ながら聴き直しているのだが、こりゃ名曲だ。よく聴かないと、一つ一つの単語が日本語として聞こえないようなメロディーがついているので(例えば「住む」を「すぅぅぅむぅぅぅ↑」、『見た』をみぃぃぃたぁぁあああ↑、という具合)、今まではメロディーラインだけ楽しんでいたのだが、磔々で中川が「伊丹英子が『阪急淡路駅前の老人の歌ができた』と言ってきて、なんだこの人はと思った」と話していたのを聞いて、もえもえと心惹かれたのだ。 賑わう市場の路端の陰に住む 長椅子 腰掛けた 枯れたばかりの夢 光の糸で沈黙を紡いでいる
闇が待ち伏せる 羽根を震わせて ただ死を待つひぐらし達よ 屈託のない日常の中で こういう光景は短歌や小説にはよく出てくるけれども、ポップミュージックの作り手が目を向けることは希有だ。だからこのバンドは俺にとって重要であるし、この歌の作り手である伊丹英子が欠席する傾向のある最近のソウル・フラワー・ユニオンのライブには、大きな欠落を感じてしまう。 ■今日買った本(ジュンク堂・自由売買価格=定価の半額程度) 神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』(中公文庫) 長谷川つとむ『会津藩 最後の首席家老』(中公文庫) 中江克己『忠臣蔵と元禄時代』(中公文庫) 宮地佐一郎『中岡慎太郎』(中公新書) ■フォームメールへのお返事 3 Jul 2003 09:56:13 +0900 →「俺とこ」の「サイト」気に入りました。そっちにします。 4 Jul 2003 00:40:20 +0900 →えーと、出会ったのが24のときで、25のときに婚約です。式やったのが26のときです。 4 Jul 2003 15:37:17 +0900 →おひさしぶりです。もちろんおぼえておりますですよ。そうですか、体調崩されましたか。悪い時期っていろんなことが悪循環してしまうものですよね。「そういう時期もある!」と割り切って、よい風が吹いてくるのを気楽に待ちましょう。まずはしっかりゆっくり元気になって下さいね。
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2003/07/08 [火]
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■午前中、ぱらぱらと雨が降った後、昼から真夏の日差しが照りつけた。地面から湿気が立ち上るし、上からはオーブンみたいに暖められるしで、予備校に着くまでにへろへろになってしまった。今日の講義は鎌倉幕府の執権政治で、割と俺も好きで得意なところだったのだけれど、今ひとつ気持ちと舌がかみ合わず、気持ちよくない汗をかいた。もっとも、こういう時の方が生徒さんにはよく伝わっていたりするのだけれど。 もっと長時間寝なければだめだ。
■今日買ったCD 頭脳警察『頭脳警察セカンド』 メスカリン・ドライブ『イデオロギー・クッキング』
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2003/07/10 [木]
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■麦人からうつった風邪が悪化。気管が炎症を起こして微熱があるわいというのが手に取るように分かる。薬を飲んだ。頭がぼっとする。風邪でぼっとするのか薬のせいなのか。なんとか一日の講義を乗り切った。こういう体調不良の時の方が、俺にゆっくり丁寧にしゃべろうという意識が働くのか、生徒さんの集中度も高い気がする。禍福は糾える縄の如し。 昼食はざるうどん。割り箸が上手く割れなくて、ささくれだったところが唇にこすれて案外な大流血を見た。ざるうどんが血に染まってイチゴソース状態になった。
■サウンドシアター『阿国』購入。上々颱風が演奏しているやつ。これがなかなかよくできていて、ミュージカルは観なくともだいたい分かったような気がしてきた。が、やっぱり8月15日の券をネットで購入。便利になったモノだ。前から5列目の端っこの方だ。
「こんなこの世がこの世なら この世は嘘だと思う」(『阿国のテーマ』) 「街は ほら いつでも かなしみのカーニバル」(『町工場少女』) 「神様ほんとにいるのなら この世にゃ苦しみ多すぎる 世界にゃ悲しみ多すぎる」(『踊りゃんせ』)
こういう眼差しが大事だと思う。希望を抱くにしても絶望するにしても、まずは泣きながら笑っているような、こういう表情をしてみることが必要だと思った。俺は希望を抱くでもなく絶望する出もなく、泣き笑いの表情のままでいたいと思った。
■上条恒彦と上々颱風が『だれかが風の中で』をいっしょに歌っている。いわゆる『木枯らし紋次郎のテーマ』だ。この歌を上々颱風が今までカバーしなかったのが不思議なくらいだ。上々颱風といえば、
「いつでも誰かがきっと待っている」(『いつでも誰かが』) 「きっと僕を待っててくれる」(『上海我愛你』) 「夜が明けたなら行こう 遠くまで遠くまで」(『愛よりも青い海』) 「遠い遠いはるか彼方 不思議な夢に誘われて」
と、いくつでも例が挙がるように、「不思議」「いつか」「遠く」「誰か」「待つ」の3つのキーワードで、持ち歌の8割は解読できてしまうからである。 それにしても上条恒彦はいい声をしている。どうすればこういう声を持てるようになるんだろうか。
■麦人がボール紙でスケート靴を作ろうと苦心惨憺していた。ローラーはなしの、ボール紙でフロアを滑るだけのものだ。彼は足を置く部分に、何とかして履き込み口を固定しようと四苦八苦していたが、ついに断念。結局、ボール紙と自分の足裏を両面テープでくっつけて、真剣な表情で家の中をアメンボのように右往左往していたのがおかしかった。
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2003/07/11 [金]
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■阿久沢が忙しかったので、俺・麦人・文人の3人で焼肉を食べに行くが、やっぱり俺はもう焼肉はだめだ。3枚ほど食べたら、全身に脂が回ったような気がした。さようなら脂滴るカルビよロースよ。君たちは若い胃どものためにその身を燃やすがいい。肉は子供たちにまかせて、俺はナムル盛り合わせと石焼きピビンバに専念した。
■子供が被害者になる事件が起こると、まず我が子たちが被害者になる可能性に脅え、加害者を嬲り殺したくなる。が、今回のように加害者も子供だったりすると、今度は我が子たちが加害者になる可能性にも脅えなくてはならぬ。子供の成長や行動を、親が四六時中監視するのは不可能だから、こういう事件が起きるたびに脅えているしかないのだろうなあ。 俺は、我が子が何をしでかそうとも味方になるつもりだ。
■刑法の適用年齢を引き下げようとか、街中に監視カメラをつけようとか、親はもっとちゃんと自分の子供を監視しろとか、そういう議論が盛り上がるに違いないのが嫌だ。どうしてこういう事件が起きるのか・そもそも防止することが可能なのかどうか、という議論を抜きにして、「何かしないと不安だから、考えつくことをとりあえずやりましょう」という感じがする。馬鹿共め。
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2003/07/12 [土]
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■!!!!!!!!!!WWE7・19神戸大会のチケット入手!!!!!!!!!! 手にはいるわけなかろうとハナから諦めていたが、AのUさんから1枚譲っていただけることになった。ありがとうUさん。今度ピープルズエルボーの実験台になります。 昨日もかなりふらふらしながらの仕事だったが、どっちかというとWWEのことを考えていて、足が地に着いていなかっただけのような気もする。さてビデオを借りてきて予習するか。
■休日は文人はピンクの服を着る。ほんとうはピンクが一番好きなんだけど、保育園では「女の子!」と言われてしまうのだ。「文人はピンクが一番似合うね」と声を掛けると、深ーくうなずいた。
■犯罪を犯した子の親は市中引き回し&打ち首ですか。よろしいでしょう。俺は息子が殺人者になろうとも息子の肩を持つつもりであるから、そのくらいの制裁は甘んじて受けよう。 しかしだ、自分たちで作った法律(政治資金規正法とか米軍用地特措法とか)すら守れない君たち政治家諸君、君たちの方が先ではないかな。戦後教育が道徳心を失わせたとか、親が子供をしつけないとか、偉そうなことを言う前に、国民に悪いお手本を示して道徳心を失わせたお詫びに、君たちの薄汚い弛んだ腹をかっさばいてみせてはどうか。自分でできないなら俺がやってやってもいいよ。
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2003/07/13 [日]
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■体調は徐々に快方へ。結局風邪なんてのは、何もしないで休んでいれば時間が解決してくれるものなのだろうがそうはいかないので困るだけだ。ただ、声ががらがら状態のままあまり改善しない。この仕事やっていると、特に俺のような大声系講師が必ずできるというポリープができかかっているのだろうか、と一抹の不安。以前、これができて手術した人が同じ曜日に出講していたが、やっぱり彼もがらがら声になっていた。
■週末は麦人が学童保育のお泊まり会に出かけた。いつも遊んでいる部屋でみんなで寝るだけなんだけど、銭湯にも行くし花火大会もあるしで、やる気を全身に漲らせて出発した。 俺は銭湯の付き添い担当の保護者として同行した。子供たちが浴槽で泳いだり、絶叫したり走らないように監視するのが任務である。そしたら上半身一面に彫り物のある50歳くらいのおじさんと、その舎弟とおぼしき若者2人(肩や腕など一部に彫り物あり)が入場してきて、子供たちが一斉に注目したので、ちょっとはらはらした。アメリカ人を父に、日本人を母に持つTくんは、「何であの人は絵が描いてあるん?」と、やはり付き添いで来ていた父上に大声で問う。父上は「いいから頭を洗いなさい」と答えた。このへんの対応は日米あまり変わらないようだ。この一家は今学期いっぱいでNYへ転勤してしまうので、これが一緒に作ることができる最後の思い出の一つだ。その意味でもいいモノを見たね。 来年は学童保育に入る予定の文人も同行させたが、彼は家に戻ってからしみじみ「お花が描いてあるおじさんがいた」と。
■今読み中の斎藤憐『昭和名せりふ伝』の中の引用。永野護という衆議院議員・実業家が敗戦直後に行った講演の中の言葉だ。 「日本人が単に衣食するという程度なら、一日三時間(労働)で足りるでしょう。後の二時間は戦災復興のために働き、残りの四・五時間を賠償支払いのために働く。……復興が終わり、賠償を払いきった後には、日本人は午前中だけ働いたならば、衣食住は十分に賄えて、あとはまったく人間としての内容を豊かにするための時間として使いうるわけになり、午前中だけ会社に出る、工場で働く、農園を耕す、午後は魚を釣りに行きたい人は魚釣りに、ダンスをやりたい人はダンスをやるということになる。これは膨大な軍事費から解放された平和国家の特権というべきものであります」 労働時間と「人間としての内容を豊かにするための時間」をそんなに明確に分けることができるのだろうかとか、いくつか疑問はある。が、こういう日本もあり得たかもしれない、と考えてみるのは楽しい。 うちの最寄りのダイエーは夜11時まで営業していて一見便利だが(実際助かりもするのだけど)、従業員はそんな遅くまで働かなくてはならないし、経営者も店を開けている分人件費や水光熱費を負担しなければならないし、ユーザーも「11時まで開いているなら大阪で9時まで仕事していよう」と過労になってしまうし、いったい誰が本当に喜んでいるのだろうかと、ときどき疑問に思う。我慢大会なのだろうか、資本主義社会は。
■一週間ぶりにスポーツクラブへ行ったが、替えのパンツを持っていくのを忘れてしまい、帰りは仕方なく「直接ズボン」。これはなかなかよろしい。くせになるかも。
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2003/07/15 [火]
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■現役生の授業の合間にぼーっとしていたら、女子生徒さんが写真撮らせて下さいと言う。そりゃもちろん悪い気分はしないので、いいですよと答えたら、カメラ付き携帯で撮ってくれた。これが普通のデジカメだったらかなり緊張して、やっぱり勘弁して下さいよと言ったかもしれない。本来は写真を撮るキカイじゃないんだけど、ついでに付いてる機能で撮りました、というのが撮られる側の緊張を誘わないのかもしれない。なかなかいいかもカメラ付き携帯。
■今日で前期のレギュラー授業は終わり。マスコミセミナーの講義や、出版社から招集されている会議がぼちぼちとあるが、10日ほどプチオフといったところ。この後は8月末までほとんど休みナシなので、せっせとカラダを鍛えておくことにする。
■フォームメールへのお返事。 10 Jul 2003 01:26:30 +0900 →それはどうもご愁傷様と言うべきかおめでとうございますと言うべきか。ますますのご発展をお祈りします。てか、種馬根性というのがものすごく気になるのですが。
11 Jul 2003 02:52:14 +0900 →本ですか?この日記をプリントアウトしてホッチキスでとめて出版と称して売り歩こうかしらん。「私の日記読んで下さい」って。超レアもの。
11 Jul 2003 17:57:24 +0900 →いつも読んでもらってありがとうございます。新食感ですか。もっとナメるように味わって下さい。僕も飽きられないように頑張ります。
11 Jul 2003 19:47:19 +0900 →それはそれは。リスちゃんのご冥福をお祈りします。生き物の遺骸を埋めたあたりの植物が元気いいと、輪廻転生というか生物界の循環というか、なんか納得するものを感じてしまいます。
12 Jul 2003 21:48:12 +0900 →あっはっは。いいだろう〜。
14 Jul 2003 09:52:07 +0900 →そうなんですか!そのエッセイは未読なのですが、直接ズボンが危険である、ということは肝に銘じておきます。実は昨日、直接ズボンで一日仕事をしてみようかと思ったのですが、涼しくてお腹が冷えそうで挫折しました。
14 Jul 2003 23:15:59 +0900 →プロレスはね、攻撃を仕掛けたり受けたりするときのレスラーの表情がタマランです。日常ではあり得ない顔をしてるから。好きなレスラーは大勢いますが、長州力は色んな意味で目が離せません。お金出しても見たいのは武藤敬司と川田利明、小橋健太あたりかな。
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2003/07/16 [水]
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■今日から休み!涼しくて、自宅でぼけーとするのに最適な日だった。スポクラも休館日だったし。
■今読み中の本。島成郎『ブント私史』(批評社)。言わずと知れた、1960年安保闘争を領道した共産主義者同盟書記長の思い出語りだ。 1950年代は、東大で一番賢いやつは日本共産党に入党し、二番目が大蔵省に入省したものだ、と東大卒の我が父に聞いたことがあるが、この本を読む限りでも、ブントを作り上げた人々ってのは何と頭脳明晰で、人を惹きつける魅力に富み、行動力に溢れているのであろうかと驚き呆れる。俺が大学生だった1980年代、赤ヘル(ブントの末裔である)のリーダー達の中にも、確かにこの本に出てきそうな人たちがいたのを思い出した。熱きパトスと輝くロゴスを兼ね備えた人々だった。 社会が人間で構成される以上、社会を変革しようとする前衛党の最先端には、島成郎のような「将たる器」が座っていなければならない。学生運動・社会運動の衰退は、若者の政治的無関心や保守化が招いたというより、「将たる器」の持ち主がどこにも見えなくなってしまったことに原因があるのではないか。かつての俺のように、大学へも行かず自分で勉強するわけでもなく、大学の日常に違和感を持つだけの者が、その違和感をバネにビラ撒いたりデモしているようではきっとダメだったのだ。 今、有能で賢くて愛すべき若い人たちは、いったいどこで何をしているのだろう。
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2003/07/17 [木]
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■腰がいてぇ。どこかでひねったか。プールで歩きすぎたか。骨盤をギコギコ動かして、腰回りの筋肉をほぐしてみたりする。
■前髪が目に入るようになったので、少しだけ髪を切った。山手幹線沿いの美容院。切ってもらう間、美容師さんが髪型についていろいろ講義してくれる。トップを短めにするれば全体がふわっとするとか、頭全体が菱形に見えるとキレイだとか。 俺は「長くなったから切る」という以上の理念を持ち合わせずにこのお店に入ったのに過ぎないので、美容師さんがヘアスタイルというものにほんとに熱心なのが分かるにつれ、申し訳ないような気持ちになった。俺の髪の毛などは、「スキカル」で坊主にしておればよいのかもしれん。
■長崎の事件=親を引き回し&打ち首について、またうだうだと考えてみた。子供が犯罪を犯したら親にも責任があるから、彼の大臣の発言は、言葉遣いに不穏当な点があるとしても共感できる、という意見がある。 もちろん俺も責任はあると思うが、まず、そういうのって他人がいちいち言うべきことだろうか。我が息子たちが犯罪者となったとして、誰かが俺に「それは親であるアナタの責任だ」などとほざいたら、「分かってるよ馬鹿野郎!何でお前に言われなきゃいけねーんだよ!」と怒突き回したくなるような気がする。特に、未だに親に喰わせてもらっている高校生とか大学生どもが偉そうにそういうことを口にしたら、俺はその黄色いくちばしを引き裂いて真っ赤にしてやるだろう。 もう一つは、子供の犯罪→親の責任、というのが大雑把すぎるのだ。 なぜ親だけなのか?同居している祖父母には責任はないのか?あるいは、両親が離婚して父親が別居していた場合、その父親に責任はあるのかないのか?兄弟姉妹は?学校の教師に責任はないのか?テレビゲームがいけないというなら、その製造元企業は?ゲームデザイナーは? 政府や人々は、子供は国の将来を担う大切な宝だと言い、義務教育とやらで親の手から引き離して道徳やら「生きる力」やらを押しつけ、知育のみならず「人間」を育てるのだと言い、将来の日本の発展のためにもっと子供を作れと言い、親は子供を過保護にするから専門家の言うことを聞けと言う。口を出すなら責任も負え。出産は育児は楽しい・スバラシイと持ち上げておいて、困ったことが起きると親だけの責任にして、遠巻きにして石を投げつけるだけの姿勢を恥ずかしく思え。 あの中学生がなぜああいうことをしてしまったのかがまるで分からない今、あれこれ言うのは勇み足になるかもしれないが、これだけは言っておこう。彼をああさせてしまったのは、親の責任であり、学校の責任であり、地域社会の責任であり、こういう世の中を作ってしまったオトナたち全ての責任である。弱い者を虐げて恥じない発言を繰り返す都知事を放置し、自ら作った法律や行動基準を逸脱して恥じぬ政治家たちを放置し、天文学的な損失を出しておきながら責任を負おうとしない官僚や銀行家を放置しているのは、我々である。そういう社会において、ああいうことをする子供が出てくることに、何の違和感があろうか。
■で、俺は最終的にはやはり、子供の犯罪には親が責任を負うべきだと考える。親である自分が、子供に対して「特別な存在」であり続け、最後まで子供の味方に立つためには、それが必要である。
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2003/07/18 [金]
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■今度は東京かい。ともかくも子供たちが無事で何よりだ。小さな子供を持つ親にとっては、なかなかに考えることが多い昨今である。 どうせまた、「子供の行動に無関心な親が悪い」とか「携帯電話・出会い系が悪い」とか、自分以外の者に責任をおっかぶせて安心しようという姑息な議論が出回るのだろうが、そういうのに耳を傾けるのは時間の無駄だから、もう勝手にやっていてくれ。子供たちが、危険な目に遭わないためにはどうするのが一番現実的なのかを考えたい。
■大雑把に2つの立場が考えられる。まず、「渋谷とか出会い系とか携帯電話とか、危険ゾーンに子供がアクセスしないようにする」。もう一つは「危険でないアクセスの仕方・身の守り方を教える」である。 8年ほど育児をしてきた実感で言うと、都市部では前者は不可能だと思う。共働きの我が家では、麦人が小学校からの帰り道、どういう経路をたどっているのかすら正確には把握できない(する気もない)。だから共働きはだめなんだ、という意見には、時間の無駄だから関わらない。親が携帯やパソコンがなければ生活できないのに(俺は携帯はなくても大丈夫だけど)、子供にそれを触らせない、というのは無理だ。電車で10分で三宮、という場所に住んでいて、いつまでも子供を繁華街から遠ざけておけるものか。 となると、そういう場所を上手に、危険を避けて泳ぐ方法を教えるしかないのだが、これは俺も試行錯誤を強いられるだろう。まさか一緒に出会い系サイトを眺めて、「父ちゃんがこの自称女子高校生と援助交際してみるからよく見ておけ。きっとコワい兄ちゃんが出てきて、お金を脅し取られるんだぞ」というわけにもいくまい。 まだ麦人も文人も思春期に達しておらず、そういう危険ゾーンにアクセスするには数年の期間がある。また、親だけが教えるものでもあるまい。こうやってあれこれ頭を悩ませるのは、確かに悩ましい反面、楽しかったりもする。
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2003/07/19 [土]
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■ノドの奥というか、鼻の奥というか、耳の奥というか、ちょうどその境目あたりが昨日の夜からひどく痛くなったので、朝いちで耳鼻科へ行った。耳は何ともないが、耳と鼻の間をつないでいる管が炎症を起こしているとのこと。鼻に吸入をして、薬を貰って帰る。 ■さていよいよWWE!プロレスは選手の背負った歴史や団体内の地位や人間関係なんかを知ると面白いので、今回も予習してからいこうかなと思っていたが、結局素の状態で行くことにした。まっさらなアタマで、ナマのスーパースターズのオーラを感じてくるとしよう。 ■どんとのローザ・ルクセンブルク時代の歌『橋の下』が、なんかもうよくてよくて仕方がない。大声で歌いながら全文引用だ。 こんなとこ来たことないけど なぜか来たのが橋の下 真っ暗で だけどよくみりゃ親父一人で何してる ちょっと座って 聞いてていいかい 静かに響く川の音
長い髪軽くまとめて 顔をよく見りゃいい男 真っ黒なカバンごそごそ 取り出したのが花の種 汚れた水だってきれいになるよ 二人で植えた芥子の花 なんにもないけど橋の下 なんにもないけど橋の下
川なんか見たことないのに 渡っているよと橋を行く 橋なんか用がないから 今日もここで二人だけ お花が咲けば元気になるよ 明日も来るね 橋の下 なんにもないけど橋の下 なんにもないけど橋の下 なんにもないけど橋の下 なんにもないけど橋の下 「汚れた水だってきれいになるよ」「橋なんか用がないから 今日もここで二人だけ」にヤラれます。しかも蒔くのは芥子の種だよ。 こういう歌を毎日聴いていれば、少しはいい人間になれるかもと思った。
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2003/07/20 [日]
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■WWE神戸公演から帰ってきた。一言で言うならば、
お も し れ ぇ ! ×100000000000
■何がどう面白いか、については1日で書いてしまってはそれこそ面白くないので、何日かかけてゆるゆる考え続けることにする。とりあえず今は、そうそうこれがプロレスってものだったよ!という気持ちを味わえたことだけ書いておく。夢をみているような3時間弱であった。 レスラーや団体について情報を持っていればさらに楽しめるかもしれないが、なくたって十二分に楽しめる。レスラーの決め台詞なんか知らなくても、「すげぇキックだ!」「でかい!」「あ、尻を出した!」「何であんなに高く飛ぶんだ!」で十分なんだ。大きな男たちが立っていて、笑ったり怒ったり顔をしかめたりしながら殴ったり蹴ったり技をかけたりする。客はレスラーの動きにシンクロして声をあげたり拍手をしたりする。WWEに新しいものなんか別にありゃしない。他の団体が疎かにしていたプロレスってものを、ただただプライドを持って、丁寧に作り上げているだけだ。
■正直に言うと、これから日本のプロレス団体の興行を見に行けるかどうか自信がない。モノが違いすぎた。
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2003/07/21 [月]
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■不況下の連休はどこの子供も自宅にいるみたいで、うちには今日、麦人の友だちが3人、遊びに来てくれた。文人を合わせて5人。こうなると親は楽だ。子供たちを勝手に遊ばせて昼寝でもしていればよい。彼・彼女らはテレビゲーム・ベネッセの教材と関心を遷した後、サッカーしようぜ!と近くの公園へ出かけていった。
■寝転がりながら子供たちの会話を聞いていると面白い。麦人はゲームをしながら、「おいK!俺たち二人がこの中じゃゲームのプロだな!」と井の中蛙を全開にしている。 「腹が減ったな。おやつ何かないかな…。おお、コーンフレークがあったぞ。みんなで食べようぜ!」と麦人が皿に取り分けている様子。すると文人が「むぎちゃん。それはママが明日の朝ごはんにするかもしれないよ。やめようよ…」と、おろおろ声でとめている。麦人は「いいんだよ!食べようぜ!」と意に介する気配もない。文人は「パパ〜」と、寝ている俺の横に来て泣きそうになった。「ママは怒らないから、ふーも食べておいで」と頭を撫でてやると、「分かった」と言い、「むぎちゃん。ふーちゃんも食べる」と、あっさり転向して食べ始めた。「パパにこれあげるよ」と、ゼリーを一個くれた。
■ガチの試合だろうがお互いの見せ場を作り合うショウだろうが、そういう区別をめぐって侃々諤々やるのは低レベルなんだということがよーくわかったWWEだった。 分かりやすく言えば、芝居を見て感動している観客に向かって「そのステージには筋書きがあるんだよ!」としたり顔で言うヤツは馬鹿だし、そう言わせる劇団や役者もダメだと言うことだ。残念ながら日本のプロレスはそのレベルなのかも。だから色気も糞もないK1や総合格闘技に押されてしまうのだろう。
■フォームメールへのお返事。 15 Jul 2003 23:31:20 +0900 →地歴公民系は、面白くなれば8割は勝ったも同然です。面白いあまり、他教科に影響が出ないように、そしてオタクな知識にのめり込まないようにだけ気をつけて下さい。歴史は一番手軽に味わえる異次元世界です。自分がこの時代に生きていたら、こんな道具でメシを喰ったら、とか、いろいろ想像してみて下さい。板書はですね、もうすこし人数が少なくて、黒板の状態がよければたくさんしたいのですが…。
16 Jul 2003 18:18:08 +0900 →近所に、野菜とかを満載にしたかごを頭の上に乗せて、手で支えずに歩いているおばあさんがいます。みんなびっくりして、かなり注目を集めているのですが、彼女は何も気にしないですっすっときれいに歩いています。淡々と過ぎていくようで、日常は結構スリリングです。中国へ行く前も行った後も、びっくり仰天人生を送りましょう。
17 Jul 2003 08:48:23 +0900 →おお、早くもリスちゃんは姿を変えて会いに来てくれましたか。もともとこの地上は、祖父祖母とか、父母とか、身近にいたものたちとか、そういう死者たちの気配に充ち満ちていたはずなんですね。だからみんな「誰が見てっかわかんないから、悪いことはできねぇな」って思っていたんではないでしょうか。学校とか親の教育なんてたいしたことない。
17 Jul 2003 11:53:40 +0900 →凄かった凄かった面白かった…。今度はマジでMSGへ見に行こうと思いました。It's true!
21 Jul 2003 00:25:13 +0900 →若いっていいなぁ、と10%くらい思いました。アザができても、ですか。なんか猿山のボス争いを彷彿とさせますね。僕の経験で言うと1年で飽き飽きします。その後は落ち着いた人生が待っています。新天地でも存分にご活躍を…。種馬としても社会人としても。
21 Jul 2003 01:17:37 +0900 →女子プロ、最近は行かないっすねぇ。昔はブル中野が大好きで、もう入場シーンだけで合掌していたものですが。最近はみんな小粒だし、痛々しい感じがして、なかなか会場に足を運ぶ気になれないのが正直なところです。
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2003/07/22 [火]
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■俺は自分の子供はもちろん好きだが、それと「子供と遊ぶのが好き」と別物である。自分の子供だから、ある程度相手してやるのは義務だ。その義務は果たすが、どうしても義務感は抜けない。 今日は昨日みたいに友だちが遊びに来ることもなく、しかも阿久沢は仕事だったので、昼から夜まで俺が子供の面倒をみた。とはいえ、特別にどこかへ連れて行ったり、公園でキャッチボールとかしていたわけではない。彼らは家に引きこもってテレビみたりマンガ読んだりゲームをしたり、ときどき二人でかくれんぼしたり取っ組み合ったりしていたし、俺は俺で本を読んだり仕事したり昼寝したりしていただけだ。 いちおう義務を果たすために「公園でサッカーするか?」と声を掛けてみたが、二人とも「うーん…」と乗り気でない。俺もサッカーなどしたいわけではないし、そんならいいや、と仕事に戻ると、「たいくつだー」と二人が代わりばんこにまとわりついてくる。 すまんなー、出不精な父ちゃんで。でも出不精なんだから仕方ないんだよ。退屈ならそのへんの公園へ行って、友だち見つけて遊んでこいよ。
■かつて俺はインドアな子供で、天気がよくても家の中でブロックを組み立てたり図鑑を眺めたり本を読むのが好きだった。そしてそのまま俺はインドアなオトナになった。オトナになって父親になったからといって、いきなり太陽の下でわはははは!と笑いながらキャッチボールをしたり、週末ごとにキャンピングカーを駆って河原へ出かけたりするようになるわけがないのだ。 今だって、窓を開けて風に吹かれながら、ぼーっと本を読んだり音楽を聴いたりするのが一番楽しいのである。来週末は学童保育のファミリーキャンプがある。これも義務だと思って参加はするが、正直気が重い。めんどくせー。
■子供が好きなだけじゃなくて、「子供と遊ぶ」ことまで好きじゃないと父親になってはいけないのかい?そうですよと言われても今さら困るが。
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2003/07/23 [水]
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■小学2年生の麦人は、真っ当な小2らしく、夏休みの宿題をしぶしぶやり、大喜びで友だちと遊び、ポケットモンスターの映画に行く日を、キャンプに行く日を、沖縄に遊びに行く日を心待ちにしている。 8年前、生まれたばかりの麦人は、ポケモンでいえばプリン級に大きい目玉を見開いて、あおむけになって天井を見つめていた。「あー。また生まれてきてしまったのか」とその目は語っていた。前世の記憶が宿っているように見えた。全てのことを知っているような瞳だった。 ところがそんなものは全て錯覚と思いこみに過ぎなかった。今や麦人はちょっとだけ運動神経のいい、ただの糞ガキである。トンビから鷹は生まれはしない、という言い古された格言を、今一度、我が身をもって確かめただけのことだ。 でもそれがいい。
■文人は最近、二言目には「どうして〜?」と聞き返す。実はかなりイヤである。 「ふーちゃん、納豆にはお醤油をかけなさいよ」「どうして〜?」。「外へ行くなら靴下をはきなさい」「どうして〜?」。「いっしょに神経衰弱しようか」「どうして〜?」。「お茶飲むか?」「どうして〜?」。 文人はこの「どうして〜?」を、本当に疑問を持っているのではなく、ちょっと異議を込めた間投詞的に使っているのだが、「どうして〜?」と聞かれればその理由を説明してやらなければならない。でも彼はその理由を聞きたいわけではないから、こっちの説明はろくに聞きゃしない。だからちょっとむかっとするのである。
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2003/07/24 [木]
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■麦人と文人が風船でバレーボールをしたいというので、ふくらませてやって根本を縛ってやった。すると文人が「爆発するからもっと小さくしてくれ」という。「もう縛っちゃったから無理だよ」と言っても納得しない。「爆発するの!」と何度も訴えて、とうとう泣き顔になってしまった。「大丈夫だよ。ほら」と、何度か俺と麦人が打ち合いをするのを見てようやく安心したようで、しばらくは風船バレーボールに打ち興じていた。 ところが、やはり心配なようで「なんだか風船がさっきよりもふくらんでいるような気がする。爆発しちゃうんじゃない?」と心配そうな顔で風船を俺のところに見せに来る。「もう空気を入れるところを縛っているんだから、もうふくらんだりしないよ。そんなすごい風船があるならテレビに出れるよ」と何度説明しても、文人の頭の中は大音響とともに風船が割れるシーンしか思い浮かばないようで、「どうして?」「どうして?」と繰り返すのみである。「割れないから割れない!以上!」。 かわいいといえばかわいいのだが。うん、そういう言い方もできるけど、やっぱり疲れるよ時々。
■政治家って言葉で勝負する仕事だと思っていたんだけど、最近は違うようだな。胸張って開き直る姿勢が様になっていれば、誰でも勤まる職業のようだ。なーにが「私に分かるわけない」だよ。畏くも天皇陛下を補弼奉る内閣総理大臣として無責任極まりない。国家のため、一命を頂戴する。問答無用、撃て!…と、戦前なら言えるところなんだけどね。
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2003/07/25 [金]
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■久しぶりに想像力を刺激されるニュースである。 ペット卸売店からカメ13種88匹盗む、愛好家を逮捕
某県警某署は21日、××市○○区△△、無職A容疑者(46)を窃盗の疑いで緊急逮捕した。
調べによると、A容疑者は21日午前2時ごろ、××市□□区のペット卸売り店に忍び込み、親指ほどの大きさでペット用として人気のあるスティンクポットニオイガメや、1匹2万1000円するホシガメなど、13種類計88匹のカメ(15万7600円相当)を盗んだ疑い。
A容疑者はカメの愛好家で、自宅マンションの水槽で30匹近くを飼っていた。カメに熱中する加藤容疑者に愛想を尽かしていた家族が朝、洗面器やたらいの中に大量のカメがいるのを不審に思い、「カメを盗んできたようだ」と通報。署員が事情を聞いたところ、盗みの事実を認めたという。
A容疑者は調べに対し、「カメがもっとほしくなって盗んでしまった」などと供述しているという。(読売新聞) 亀フェチになって愛想を尽かされる46歳無職も悪いかもしれないが、亀フェチくらいで愛想を尽かす家族もいかがなものかと思う。 確かに、もともと30匹しかいないのが一晩にしていきなり88匹も増えて118匹になっていれば、家族は「不審に思い」もするだろう。しかし、そこからすぐに「盗んできたようだ」と通報してしまうのは、家族の取るべき態度としてどうだろうか。「どこから持ってきたの?こんなにたくさんどうするの?返しに行きなさい」とかいう会話もなく、いきなり通報したのだろうか。「息子がカメを盗んできたみたいなんです。朝起きたら、洗面器の中にカメがいるんです。顔を洗おうとしたら、私をにらむんです」とか110番で訴えたのだろうか。駆けつけた警察官は、118匹のカメを証拠として写真を撮りまくったりしたのだろうか。無職A容疑者はその間、どうしていたのだろう。カメと別れを惜しんでいたのだろうか。 家族の方。無職A容疑者が帰宅するまで、もともといた30匹のカメにちゃんと餌をあげておいて下さいよ。 ■最近読み終わった本。 宮地佐一郎『中岡慎太郎』(中公新書) 大澤真幸・東浩紀『自由を考える』(NHKブックス) 斎藤憐『昭和名せりふ伝』(小学館) 島成郎『ブント私史』(批評社)
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2003/07/27 [日]
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■学童保育のキャンプから帰ってきた。2日間、寝てばかりいた。親はテントではなく、キャンプ場の建物の中(ユースホステル並の結構な施設)で寝ることができたのである(というか、テントで寝るんだったら俺は行かなかったであろう。実際、子供テントの中でムカデが出たそうだ)。気が付いたら1日目の夕食と2日目の朝食を食べずに寝ていた。 なんでこんなぐうたらなキャンプになったかというと、俺にはテント設営が仕事として割り振られていたのだが、キャンプ場に到着してみたら、なぜか既にテントが張られていて、仕事がなくなった。ラッキー。気が抜けてちょっと一休みのつもりで横になったらそのまま夜になっていて、夕食の時間も過ぎていた。仕方がないので風呂に入ってふとんを敷いて横になったら、今度は朝になっていたという次第である。自宅にいてもこんなによく寝ることは滅多にない。やはり自然はいいなあ。キャンプ万歳。
■阿久沢に後で聞いた話では、夜の懇親会で「こんな楽なキャンプはキャンプとは言えない。もっと苦労しなくては」という意見も出されたという。それも一つの見識だとは思うが、必要もない苦労をわざわざするのは如何なものであろうか。心の中に「なぜこんなことをしなくてはならないのか」という疑問がいったん湧いたら、もうおしまいのような気がする。 子供には将来のために苦労させた方がよい、という考えなら同意しないでもないが、そんなら親は関係ない。子供だけ苦労してもらい、親はやわらかいふとんの上でゆっくりと眠りたいと思った。
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2003/07/28 [月]
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■麦人が夢でうなされて、叫びながら飛び起きてきた。「ハチがいる!やめろ〜!」 絶叫した勢いで激しく咳き込んでゲロを吐いた。「大丈夫か?」と抱き上げて洗面所に連れて行き、口をすすぐためにコップに水を入れて渡したら、突然パジャマのズボンとパンツを下ろし始めた。「違う!ここでするな!」と尻を叩いたら我に返ったようで、口をすすいで水を飲んだ。 寝室に戻っても、目を閉じたままずーっとふとんの上に座っている。「パパと寝るか?パパの上に乗っかって寝てもいいぞ(あかちゃんの時から麦人はこの姿勢が好き)」と声を掛けると、ちっちっちっ、と右手の人差し指を振って、こてんと寝てしまった。心配だが面白い。
■ソウル・フラワー・ユニオンの新譜『シャローム・サラーム』をヘビーローテーション中。曲もさることながら、ジャケットの子供写真が、言葉を失うほど可愛い。やはり世界と音楽と幸福は子供のためにある。
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2003/07/29 [火]
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■もう10日も前のことだけど、いまだにWWE神戸公演のことをときどき思い出している。神戸ワールド記念ホール前で開場を待っていたら、正面出入り口のところにいきなり TAJIRIが現れたので、俺はおぉ!と嬉しい気分になった。彼は身長で言えば俺より小さいくらいの、プロレスラーとしては小型選手に属するが、紛れもなく、スーパースターのオーラを身にまとってそこに立っていた。そして、「TAJIRI!」激しく呼びかけるファンたちに向かって、腕をぐっと突き出して、掌を上にして2、3回オイデオイデをするように動かして見せたのだ。その身振りにどういう意味があったのか定かではないが、彼の動きに合わせて周囲の空気や磁場が動いたような気がした。 もともと才能のある者が然るべき舞台を与えられて、無数の観客の目に晒されるうちに、オーラというヤツが身に付くのだろう。共犯関係というやつだ。 ■床下収納の奥に黴の生えかけた米袋があって、捨てるのもなんなので雀に与えていることは前にも書いたと思うが、最近雀たちは味をしめて、俺が目を醒ます頃にはバルコニーの柵の上に十数羽がずらりと並んで、ちいちいと鳴き叫んで米を要求するようになった。無謀なヤツは、バルコニーの片隅に置いてある米袋の中にダイビングを試みたりしている。なかなか可愛らしくてよろしい。近くで見ると、一羽一羽大きさも表情も違うのだ。米がもうすぐなくなりそうなので、なくなったら一番安い小鳥の餌でもストックしておこうかと、ちょっと心が動いている。
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2003/07/30 [水]
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■俺も阿久沢も強度近視であるせいか、麦人も小学2年生にしてさっそくめがねをかけている。もうめがねがないと生活できないそうだ。めがねを常用するようになってから、漢字の書き取りテストの成績が飛躍的に上がった。やはり黒板が見えていなかったのだ。 思い出せば、俺も2年生の時にめがねを手放せなくなったのだった。俺は小学校でかなりからかわれたので、麦人も同じ目に遭いはしないかと心配していたけれど、全然問題ないようだ。彼は(今のところ)からかわれたり虐められたりする性格ではないし、ゲーム機の普及のためか、めがねをかけている級友もすでに何人かいるようなのである。 そんなわけでここ数ヶ月はめがねをかけていない麦人の顔ばかり見ていたが、さっき久しぶりに裸眼で家の中を走り回っていた。そしたらこれが超かわいい!くりくりの大きな目玉でにこにこ笑っていた。中学生になったらコンタクトレンズを買ってやろう。
■雨が降ってる。雨が土を叩く音を聞くと、安心して眠れるなぁ。
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2003/07/31 [木]
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■昨夜は子供と一緒に寝てしまったので、夜明け前から起き出して、ごそごそと今日の講義の準備をしている。 NHKラジオを聞いていたら、どこかの大学の先生が貝原益軒の『養生訓』の話をしていた。曰く、「江戸時代の人は『健康』『体力増強』など考えたことはない。健康=体力となったのは、近代になって、国力=兵力=体力、ということにされてからだ。それが高度経済成長を経て今日まで続いている」。「自分の身体は自分のものではなく、『授かりもの』だと益軒は説いている。授かりものだから、無理せず無茶せず、きちんと大切に付き合ってあげないといけない」。聞きながしていたので正確にはこの通りの言い方はしていなかったが、大意こんな感じだ。成る程。腑に落ちる話である。 自分のものは自分のもの、というのは一見疑問の余地もないような気がするが、そこに「授かりもの」というとらえ方を導入すると、少し世界の見え方が変わってくるかもしれない。
■今週〜来週がちょいと忙しい。今年の夏は涼しいから無理が効いて助かるな。
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